2008/11/30

[旅行] 日本 11日目 名金線ルートで金沢へ

今日は岐阜を出て東京に向かうのだが、素直に帰ってはまたおもしろくないので、前から乗りたかった旧国鉄バス名金急行線のルートでバスを乗り継いで金沢まで行ってそこから帰ることにした。

名金線のルートといっても名古屋までわざわざ行ったりするのは面倒なので美濃白鳥までは割愛することにした。本気で全部乗る気なら、ドリーム号で東京から岐阜まで行き(名古屋から岐阜の一般道区間が名金線のルート)、岐阜から岐阜バスで郡上八幡まで行って荘川八幡線に乗り換えることになるが、今回は美濃太田から長良川鉄道で美濃白鳥まで行って、そこから牧戸まで岐阜バスの一般路線荘川八幡線、牧戸からは岐阜バスの高速バス名古屋白川郷線の一般道区間で白川郷まで、白川郷から福光まで加越能バス、福光から金沢までが本物の西日本JRバス名金線というふうに乗り継ぐ。

6時26分美濃太田発の長良川鉄道に乗るつもりだったが、家にバスの切符を忘れてしまい取りに帰ってそのままでは間に合わないので関まで送ってもらった。関を6時53分に出て、美濃白鳥には8時25分着。長良川鉄道の車両はバスのようなものだと思っていたが、鉄道車両に近く乗りごごちは悪くなかったが暖房がかかっていないのか寒い。関から美濃白鳥までは1470円。



美濃白鳥駅で1時間くらい次のバスを待つが、その間に朝食に昨日買っておいた美濃太田駅の駅弁「松茸釜飯」を食べた。


朝食後まだ時間があったので、駅裏の元国鉄バスの美濃白鳥営業所を見てきて、それから駅前を回ってきた。このバスの営業所は、名古屋から金沢までの名金線の路線沿いに桜を植える運動をしていた佐藤良二さんが車掌として勤務していたところだ。佐藤さんは昭和50年代に亡くなっているはずなので建物はそのままかどうかはわからないが少なくとも佐藤さんゆかりの場所であることは間違いない。美濃白鳥の町は喫茶店数軒とパチンコ屋が営業しているだけで何もない。






9時25分美濃白鳥発桜の郷荘川行きの岐阜バスにはわれわれ以外には誰も乗車していなかった。国道156線を向井小多良、二十日町、北濃、正ヶ洞、ひるがの高原を通って北上するが、どの停留所でも乗降はなし。結局牧戸まで、だれも乗ってこなかった。日曜日だからということもあるだろうが、これで路線が維持できるのだろうか?沿線は川沿いに雪が残っていて、もうかなり降ったことがわかる。桜らしい木もところどころに見かけるので、シーズンに来たらきれいに違いない。


牧戸はバス停がもと国鉄バスの駅であった牧戸車庫とは別のところにあり、次に乗る岐阜バスの高速白川郷線は牧戸のバス停にしか停車しない。降りる前に運転手さんに聞いておいたからよかったが、確認しなかったらわからなかったに違いない。牧戸まで1130円を払って降り、100メートルほど戻って元国鉄バスの駅を見に行った。待合室にはまだ「国鉄バス」と書かれた灰皿が置かれていた。待合室は開いていて地元の名産品などを置いた売店もあったが、売り場には誰もいないかった。





高速白川郷線のバスはほとんど定時にやってきた。観光バスタイプの車両で前の路線バスと較べると乗り心地がよく暖房もよく効いている。高速バスといっても荘川インターから先は一般道、元の名金線の路線を通る。荘川桜、御母衣ダム、平湯温泉を通って、11時48分に白川郷のバスターミナルに到着。途中国道156線はバスが入るとすれちがいができなほど幅員が狭い部分があり、バスの運転はさぞかし大変だろうと思う。牧戸から白川郷のバスは予約制で切符を実家に買ってもらった。1430円だった。






白川郷ではまず帰りのバスの停留所を確認して、県重要文化財の明善寺を見学し、昼食に「しらおぎ」という店でみそかつ丼を食べ、最後に国重要文化財の和田家を見学した。ほかにも見学できる家もあるが、同じようなものだろうと思ってやめておいた。最後にみやげもの屋でお菓子が試食できるとことがあったので試食できるもののほとんどを試食して時間をつぶし、時間10分くらい前に荻街合掌集落のバス停に行った。結局白川郷には3時間くらいいたが、見学できるところは4箇所くらいで2箇所みたがほとんど同じようなものなので、あと展望台に行ったり「ひぐらし」の聖地巡礼でもやらないのなら時間はそれで十分だった。またぽつぽつとであるが雨が降っていて荷物もあるので白川郷内の移動は大変だった。





15時15分荻町合掌集落前発の高岡駅前行き加越能バスにはまた誰も乗っていなかった。高速バスが便利なので時間がかかり乗り心地も悪い一般道路線は人気がないようだ。バスは岐阜、富山県境が入り組んだ地帯を抜けて、合掌集落でこちらも有名な五箇山を通って砺波平野に下りるが、白川郷まで来たときと同じ山また山の道でもう景色には飽きてしまった。合掌集落もバスからは見えないので退屈だ。名金線のルートをたどるという目標でもなければ白川郷から金沢までは高速バスでいったほうがましだ。




1時間半も加越能バスに乗っていたが、途中五箇山付近のバス停から城端駅まで1人乗客があっただけだった。16時49分に福光駅通りのバス停に着き、すぐ近くのJR福光駅まで歩いた。白川郷から福光までは1800円。福光駅には佐藤さんの植えた桜があると聞いていたが、どれかはわからなかった。



福光からは17時25分発、西日本JRバスの名金線で金沢まで行く。もう暗くなっているので外の様子はよくわからかなったが、途中森本駅までは「~谷」という停留所が続き両側は山になっている様子。森本からは開けた道を金沢市の郊外を走っている感じだった。金沢駅の到着予定は18時31分だったが、それより5分くらい早く着いた。福光から金沢駅は960円だった。



明日ひろちゃんの実家の実家がある羽咋にあいさつに行くので、今日は金沢に宿泊。ANAクラウンプラザホテルに泊まった。入るなり客室係りのような人が荷物を持ってくれたりしてサービスのつもりなのだろうが自分は人に関わられるのが嫌いなのでできればしてほしくないと思った。またいちいち客室係りが客室に入って部屋の説明をするなど、アメリカでもヨーロッパでもされたことがないが、必要なのだろうかと思った。夕食は連日肉続きで疲れたのでねぎとろ丼を食べた。


ジャパンカップ家を出る前にディープスカイの単賞を買っておいたが2着か。ただこれまで完全にはずれが続いたいたので惜しいところまで来た。今年中に1回は当てたい。

2008/11/29

[旅行] 日本 10日目 名古屋

連日の旅行で疲れているので今日はできるだけ家でのんびり。9時過ぎに起きて午前中は何もせず、12時ごろ家を出て墓参りに行き、その足で今渡駅まで送ってもらい名古屋に向かった。

名古屋では特別に用はないのだが、まず昼食ということでせっかくだから名古屋の名物を食べておこうと上前津の天むす千寿に行った。店内での飲食は2時までとのことで今回は利用できず、とりあえず5個入りを買ってどこかのベンチで食べようと思ったが、なかなかベンチが見つからないので大須観音まで行って記念碑の縁石で食べることにした。なかなかおいしかったし、5個入りをひろこと分けたのでそれほど腹いっぱいにならずよかった。連日ごちそうで疲れているので昼くらい少食にしたい。手についたご飯粒を飛ばすと、はとが一生懸命拾って食べていた。



昼食後万松寺通りを戻り、コメ兵などを覗いてすがきやでソフトクリームを食べるともう6時くらいになってしまった。境内を借りたので観音様にお参りして、大須観音の駅から名古屋駅に戻り、三省堂で本を買ってハンズでシェービングクリームと旅行用のスリッパを買った。ハンズではベルトの穴あけも探していたのだが、ほしいものは1500円以上していて高いのでやめておいた。アメリカに戻ってウォールマートで同じ機能のものが相当安く手に入るかもしれないと思うとなかなか買えない。

19時の急行新可児行きに乗ったが、ひろこがおなかが痛いというので布袋でいったん降りて次の準急新岐阜行きに乗り、犬山での接続がそれほどよくなかったので帰りは20時過ぎになった。夕食は飛騨牛のステーキだった。

2008/11/28

[旅行] 日本 9日目 京都

今回紅葉のシーズンに日本に行くことになって、岐阜まで行くのだからせっかくだからと思い京都まで足を伸ばしてみることにした。去年カリフォルニアからわざわざ東海岸のメイン州まで紅葉を見に行ったことを思えば岐阜から京都はなんでもない。

京都までの移動は全部普通列車だ。名古屋まで行って新幹線に乗ってもそれほど時間が早くなるわけではない。美濃太田を7時18分に出て売店で買ったおにぎりを朝食に食べているうちに岐阜に7時55分に到着、57分初の東海道線米原行きに乗り換えて終点には8時47分着、すぐに向かいに止まっている8時50分初の新快速姫路行きに乗り換えて京都には9時43分に到着した。

京都ではまず嵐山を目指すことにした。柏崎から京都市内までの切符を持っているので、JRで嵯峨嵐山まで行くことにした。32番線からすぐに出発する電車があり、10時ちょっと過ぎには目的地に到着した。


最初の目的地は渡月橋。ただ橋を行って戻ってきただけだが、嵐山の紅葉が見事だった。




次に天龍寺に向かう。途中で午前中だがおやつにコロッケを食べた。天龍寺ではまず本堂を見学してそれから庭園を見た。本堂には後醍醐天皇がどうのこうのという由来が出ていたが詳しくは忘れてしまった。庭園は真っ赤な木がそれほど多いというわけではないが、よく紅葉しているところも部分部分あった。






次に、天龍寺を最初に入ったところとは違う裏口のようなところから出て、有名な竹林を歩いた。いかにも涼しげですばらしかったが、人が通るだけだと思っていた道をタクシーが走ってくるのにはびっくりした。車1台やっと通れるくらいの幅でしかも徒歩の観光客で混雑しているので運転は大変だろうと思う。


竹林を抜けたところに、山陰本線の廃線を利用したトロッコ列車の嵐山駅がある。そこからトロッコ列車に乗ってみようと思うのだが、11時53分発は満席だとのことなので12時53分発の立席券を買う。1時間ちょっと時間が空いてしまったので、予定とは違うが、すぐそばにある大河内山荘を見てくることにする。山荘は入場料1000円でちょっと高めだが、抹茶とお菓子付きだ。入ってまず抹茶とお菓子(最中)をいただき、それから庭園を回った。山荘は天龍寺よりも一段高い場所にあるので、嵐山の眺めはそれほどではないが、市中が見渡せてなかなか景色がいい。紅葉している木もたくさんある。40分くらいかけてゆっくりと庭園全体を回って大河内傳次郎の記念館で「丹下左膳」などの映像を見て、早めにトロッコの駅に向かった。






トロッコ列車はかなり混んでいたが、立つ場所を確保できた。嵐山駅を出ると、すぐにトンネルに入り、出ると左側に保津峡の眺望が開ける。だがしばらくすると谷が右側に移るので、景色を十分眺めるなら立席が一番いいと思った。保津峡も紅葉がすばらしかった。




トロッコの終点からJRの馬堀駅まで10分くらい歩き、二条までJRで行った。次の目的地は二条城だが、まず油小路の角にあるラーメン屋で昼食。


二条城では最初に二の丸御殿を見学。大政奉還の決定が発表された部屋、大奥などを見て周り、次に二の丸庭園を見る。二条城はさすが江戸という感じで緑の松が多いのだが、それでも庭の中にぽつぽつと、控えめな感じで赤や黄色に変色する木が配されているところが見事だと思う。二の丸を出ると本丸だが、明治期に御所から移築した本丸御殿は今は公開期間ではないので、庭園と天守閣跡を見る。本丸の庭園は二の丸よりも紅葉している木が多く、特に天守閣跡から見下ろすようにするとすばらしい。本丸を出て、二の丸の北を回って入り口に戻るが、途中もずっと庭園で紅葉が楽しめる。二条城は修学旅行でも見たと思うが全然記憶がなかったのに、最近「新撰組」「篤姫」など歴史ドラマで見てなじみ深くなったので楽しめた。






二条城の次は京都御苑。二条城からは徒歩で行ったが、地図で見ると近く見えるのに歩くとかなり遠かった。京都は思いのほか1ブロックが大きいようだ。御苑はまず厳島神社を見て、次に幕末ドラマでよく登場する蛤御門に寄り、そこから御所の外周と京都迎賓館の外周を回ってきた。紅葉はしていたが、二条城ほどきれいではない感じ。また日が暮れてきたのであまり見えなくなってしまった。






御苑を出て今出川から地下鉄に乗り、5時過ぎに京都駅に到着。切符と生八つ橋を買って、17時30分の米原行き新快速に乗った。最初は混んでいて座れなかったが草津で席が空いた。米原には18時23分に到着。行きほど接続がよくなく、15分待ちで普通大垣行きに接続。大垣には19時12分着。ここでもまた待ち時間12分で特別快速豊橋行きに乗り換え。19時36分に岐阜に着いて、19時40分発の普通多治見行きに乗り、美濃太田に20時17分に到着。夕食は家で食べたが、今日はすしだった。