2009/01/07

滝本龍彦 『NHKにようこそ!』

引きこもりが主人公の小説。主人公の佐藤君が引きこもりから脱出できるのか、岬ちゃんとの関係はどうなるのか、一応こう興味を引く展開はあったのだが、引きこもりニートの話らしくいまいち緊張感がない。主人公とその周囲には特に大きな変化がないまま時間だけは経過する。特に佐藤君は普通なら岬ちゃんにもっと興味を持って積極的に関わろうとするんじゃないかと思うんだが、そうならないのが引きこもりニートなんだろうか?自分にも十分引きこもりの要素はあると思うんだが、この小説の佐藤君の域にはまた到達できないと思った。