アメリカから持っていった『黒革の手帳』を読んでしまったので何か買わないとと思って買った本。
終戦直前に日本軍がフィリピンから持ってきたマッカーサーの財宝を多摩の山中に隠匿した。宝はどのように隠匿されたのか、財宝を探し当てるという目的を持って日本に上陸したマッカーサーはそれを探し当てたのか、まだその宝は山中に眠っているのか?といった疑問の答えをだんだん明らかにしながら物語が進む。フィクションだがあってもおかしくない話ではあるのでリアリティは十分だ。浅田次郎はこれまでも何作も読んでいるけどはずれがなくてどれもおもしろい。