13世紀後半にスイスの小領主からドイツ王に戴冠して以来20世紀に至るハプスブルク帝国の歴史が、戦争の歴史と人物ばかりでなく文化、民族の関係も含めて非常に簡潔によくまとめられている。とても読みやすい本だった。今回ドイツ旅行の予習として読んだのでそのための情報としてはいまいち。30年戦争にもミュンヘンの王様ヴィッテルスバッハ家との関係についてもあまり詳しくはないが、ハプスブルク家、神聖ローマ帝国、オーストリア帝国さらに今日の中欧情勢に至るまでの歴史をおおまかに知るには最適の本だと思った。ウィーンに行く前に読んどけばよかった。